最近 Meta(Oculus) Quest2を購入しましたが、PCVRとして使うにはメインの Macは ソフトが未対応だったり、手持ちのWindows PCではスペックが足りず、これもいい機会と思い G-TuneのゲーミングPCを購入しました。
これからBTOパソコンを買おうと考えている方の参考になればと思い、G-TuneのゲーミングPCを買った理由や、選んだスペックについてを書きました。
■この記事を書いた人
在宅Webプログラマーです。
Web開発ではそんなにマシンパワーを必要としないので、最低限のスペックのノートPCを使っていましたが、最近PCVRや3DCG制作などのマシンパワーが必要な趣味を始めたため、スペックの高い Windows PCを購入しました。
過去に使ったパソコン
参考になるかどうかわかりませんが、以下が私のパソコンの使用遍歴です。
昔のことなのでドスパラのものなどは型番が分かりませんし、これ以外によく覚えていないものもあります。
- DELL(ノート、デスクトップ)
- ドスパラ(デスクトップ)
- Lenovo(ノート)
- Apple(Macbook、Macbook Air)
- HP(ノート)
ドスパラと DELLのPCは故障したので買い替え、LenovoのノートPCは HP(ヒューレットパッカード) のノート購入のタイミングで売却。
Macbook Airと HPは現役ですが、HPはG-Tuneが来たので売ると思います。
Macbook Air は買ってから5年くらい経っつのでバッテリーが寿命を迎えつつありますが、性能的にはいまでも快適に動作しています。すごい。
幸運にも、どのパソコンも不具合なく天寿を全うしてくれました。
Macbook は自身の不注意から壊してしまったのですが(泣)、ドスパラとDELLの PCは5~8年くらい使用したので御の字です。
G-Tune(mouse)のゲーミングPCにした理由

購入した時期は 2022年1月の年始セール
私がPCを購入したのは 2022年1月の年始セールです。
年末年始やクリスマスあたりは例年、各メーカーがセールを行うのでPC購入のタイミングとしては良かったと思います。
ただ現在は世界的な半導体不足やBTCマイニング需要のために、GPUの価格が恐ろしいほど 高騰しているのが悔しいですね。
本来であればもう数万円安く購入できたのではないでしょうか。
ですが新しいPCを導入して得られる快適さや成果は、その何倍も価値が高いです。
「価格が落ち着くまで待つべき」という意見もありますが、いつ落ち着くのかなんて分かりませんし、いま必要ならいま買います。買いました。
自作にするかBTOにするか
新しいPCを購入することにしましたが、実は最初は自作PCにしようと思っていました。
ですがパーツ選びが大変、組んでみないと正常に動くかわからない上に、BTOとそんなに値段も変わりません。
であれば、多少高くても動作保証されているBTOパソコンにしたほうが安心と思い、G-Tune、HP(ヒューレットパッカード) 、ドスパラを候補に検討。
その中でも「値段」「カスタマイズ・拡張性」「サポート」のバランスの良かった G-TuneのデスクトップPCを選びました。
最終的にはHPのものとで迷いました。
私の欲しかったスペックのものだと価格は HPのほうが安かったのですが、カスタマイズ性が低いんですよね。
加えて、単純にG-TuneのPCがどんなものか興味があったというのが G-Tuneを選んだ理由です。
せっかくだから使ったことのないメーカーのものを試したかったということで(HPは現在ノートPCを使用中)。
最近はマツコ・デラックスさん出演のCMで目にする機会も多いので、mouseに良い印象もあったのかもしれません。
ドスパラはBTO最王手の安心感がありますが、過去に使ったこともあるし他の2社とくらべて値段が少し高かったので今回は見送りました。
ちなみに3社の特徴を表にしましたので、ご参考にどうぞ。
メーカー | G-Tune | HP | ドスパラ |
値段 | 〇 | ◎ | △ |
カスタマイズ | ◎ | △ | ◎ |
サポート | ◎ | 〇 | ◎ |
出荷のスピード | △ | ◎ | ◎ |
完成品は楽だし安心感があっていいですね。
ですがいつかはPCの自作にも挑戦したいと思っていますし、数年後には G-Tuneのパーツ交換・アップグレードもやりたいところ。
ここ数年は何かと楽で便利なノートパソコンを選んでいましたが、上述したような拡張性の高さからデスクトップを選択しました。今回も長く使えると嬉しいですね。
Macbook Proにしようか悩んだ
これまでWeb開発を Macbookでやっていたこともあり、新しいパソコンも慣れ親しんだMacbookにしようかとも思いました。
CPUがM1のものは、静か(ファンレス)なのに熱くならず、爆速ですからね。
ただ、今後自分のやりたいこと(後述)を考えるとデスクトップの Windows PCが必要でした。
Macは壊れるまでいま持っているものを使いたいと思います。
M1に対応していないソフトやツールもまだまだ多いですしね。
ゲーミングPCの使用用途と構成内容
PCの用途
私のPCの用途は以下です。
- プログラミング(Web開発、ディープラーニング)
- PCVRで作業(VRゴーグルをPCのディスプレイとして使用)
- 3DCG、3DCAD
- 画像編集(ブログ画像の作成や写真のレタッチ)
- DTM
- たまに PCゲーム
見る方が見れば「MacよりWindowsのほうが向いてるね」となるかと思います。
PCゲームは基本的にWindowsですし、CGやCADもWindowsユーザーが多いですよね。
これらを踏まえて全てに対応できる Windows PCを導入しました。
構成内容(カスタマイズ有)
製品 | HM-B-3060Ti |
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | インテル(R) Core(TM) i7-11700 プロセッサー |
メモリ | 32GB メモリ [ 16GB×2 ( PC4-25600 / DDR4-3200 ) / デュアルチャネル ] |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 3060 Ti / 8GB ( DisplayPort×3 / HDMI×1 ) |
SSD (M.2) | 1TB NVM Express SSD ( M.2 PCI Express 接続 ) |
電源 | 700W 電源 ( 80PLUS(R) GOLD ) |
ケース | ミニタワーケース ( ケースファン 前面×2 / 背面×1 搭載 ) |
■OS
OSは Windows11に興味があったのですが、対応していないソフトがあるため Windows 10にしました。機を見てアップグレードします。
■CPU
CPUは RIZENにしようかとも思いました。
ですが、たまに RIZEN非対応のソフトやハードがあるので、安定の Intelを選択。
第10か11世代の i7あたりを選んでおけば速度で困ることはないでしょう。
それでも Blenderなどでレンダリングすると、瞬間的に使用率100%になってしまいますね。これは仕方がないです。
■メモリ
メモリは16GBから32GBに増設。こいつが多くて困ることはありません。
これまで8GBで頑張ってきましたが一気に4倍です。マルチタスクどんとこい。

こんなに同時にソフトを起動することはありませんが、これだけ負荷をかけてもリソースにはまだまだ余裕があります。
■GPU(グラフィックボード)
GPUは性能と価格のバランスが良い「GeForce RTX 3060 Ti」を選びました。
あまりゲームをしない私に 3060 Tiは完全にオーバースペックですが、GPUはCG制作やディープラーニングでも活躍するので奮発しました。
VRゴーグルの Meta(Oculus) Quest2を PCVRとして使う際にサポートされている「GeForce GTX 1070」あたりでもいいかとも思いましたが、いま不要なくらいの性能でないと数年後には使えなくなりそうです。
「RTX 3060」搭載モデルもラインナップにありますが、RTX30シリーズを選んでわざわざここをケチらなくてもいいかなと。
■SSD・HDD
SSDは512GBから1TBに。過去の傾向からそんなに容量を必要としないので、HDDは付けませんでした。
大量の動画編集をしたり数種類のPCゲームを入れておきたい方はHDDの増設も必要でしょう。
動画やゲームはめちゃくちゃ容量を食いますからね。
■電源
電源は700Wのデフォルトです。
こちらもカスタマイズ可能で、800Wや850Wあたりにアップグレードできます。
HPの同クラスのものが電源500Wでカスタマイズできなかったのも大きいですね(ついでに言うとHPはメモリも16GB固定です)。
いまは500Wでも十分ですが、今後パーツの増設やアップグレードをすることも考えると、電源の容量も大きいほうがいいでしょう。
■その他
CPUファンとケースも冷却性能の高いものにカスタマイズしました。
本機はミニタワーですが、拡張性を考えてできればミドルタワーにしたかったです。
が、そうすると一気に価格が跳ね上がってしまうので見送りました。
なんとグリスも冷却性能の高いものを選べますが、ここはデフォルトのままです。

ゲーミングPC とクリエイターPC について
mouseにはゲーミングPCブランドの「G-Tune」とクリエイターPCブランドの「DAIV」があります。
違いとしてはざっくりと以下のとおり。
- DAIVのほうがデフォルトの基本性能が高い(値段も高い)
- DAIVのほうがカスタマイズの上限が高い(メモリ64GBや1200W電源など)
- DAIVのほうが出荷が速い(G-Tune:約3週間、DAIV:約5営業日)
お仕事レベルで動画編集などをするなら DAIVがおすすめですが、G-TuneもクリエイターPCとしても十分「使える」スぺックです。
時間制限がある中で重たい画像や動画編集をするのでもなければ、ゲーミングPCでも良さそうです。
G-Tune(mouse)を使ってみた感想
もっと早く買えばよかった
G-TuneのPCを使ってみた感想は、「PC作業が快適になった。もっと早く買えばよかった」です。
CPUとメモリは可能な限り高性能なものにしたほうがいいですね。
これまで使っていたノートPCのCPUが Core i5の第7世代だったため、PCの起動に3分程度かかっていたものが(これはかかりすぎですが)、G-Tuneは秒で完了します。
起動までのイライラともお別れで、これだけでも買ってよかったなと思います。
Chromeは意外とメモリを食います。
前のPCだとブラウザの起動に時間がかかるわ動作が重いわで、こちらもストレスを感じながら使っていましたが、G-Tuneにしてからはクリックした瞬間に立ち上がるので感涙です。
このあたりはマシンスペックから来る問題なので、メーカーの善し悪しではないのですが…。

画像はPCの底面で、しっかりとしたインシュレーターが付いています。
インシュレーターには底面に隙間をつくって排熱性を高める役割と制振効果があります。
なぜデスクトップPCに振動対策が必要かというと、内部のファンの振動が床に伝わって騒音につながることもありますし、音質にも影響があるからです。
デスクトップPCの音質に関して厳しく考慮する方は非常に少なでしょうし、そういった方はオーディオインターフェイスを導入されると思いますが、本ブログは音楽制作についての記事もあるために言及させていただきました。
オーディオ機器の、特にスピーカーの下にインシュレーターを敷くと安価で簡単に音質がアップするのでぜひ試していただきたいです。
不満点
今のところ特に不満点はないのですが、あえて挙げるならファンの音が少し気になるかな、と。
せっかくカスタマイズできる上にそんなに高くないので、CPUファンを水冷にしてもよかったなと思っています。
G-Tuneのデメリットと言えば、やはり出荷までに3週間ほど時間がかかるところでしょう。
同社の別ブランドの mouseや DAIVはそんなに時間もかからないのですが、G-Tuneは基本的に受注生産なので仕方がないですね。
今回の私のように納品を待つ余裕のある方はそれでもいいのですが、「お仕事PCが突然故障してすぐにでも新しいものが必要」という方には G-Tuneはおすすめできません。
(ただし mouseや DAIVブランドのPCは、決済して3~5営業日で出荷されます)
Amazonなら2~3日で出荷されるものもありますが、カスタマイズ性が低いなどのデメリットがあります。
ピンポイントで欲しいスペックのPCがあれば、ポイントも付くのでアリです。

mouseは画像のように注文したPCの生産状況を確認できます。
まだかまだかと毎日確認していました。
いちど注文してしまうと、これまで使ってきたPCの動作の重さが余計に気になってしまいました。
急ぎではありませんでしたが、3週間はやっぱり待ち遠しかったですね。
それだけに届いたときの喜びも大きいです。
最近はメーカーや物流の努力のおかげで、注文したらすぐに物が届くようになりました。
「買ったものがようやく届いたときの喜び」を久しぶりに味わった気がします。
クレジットカードが使えなかった
これは mouseに限らないのですが、PCのような高額の買い物をクレジットで決済しようとすると、利用可能額を超えていないのにエラーになることが多いようです。
これは不正使用防止のプログラムが働いているみたいですね。
私もクレジットカードで支払いたかったのですが、エラーになりました。
解決策としては、カスタマーセンターにPCを買う旨を連絡すればOKです。
私は面倒なので銀行振り込みにしてしまいましたが、クレジットカードならポイントも付くのでもったいないことをしたな、と反省しています。