作業環境をVRに移行したら面白そう、捗りそうという理由でVRゴーグルで購入したOculus Quest2のレビューをしたいと思います。
この記事ではQuest2の付け心地などの使用感に重点をおいてレビューをします。
Quest2の感想を簡単にまとめると以下となります。
- ゴーグル着脱時のメガネがストレス
- 意外と重くないけれど…
- 少しVR酔いをした
- スマホやタブレットを見れない
- 音質が良い
- 画質はまあまあ
- 思っていたほど目が疲れない…どころか
- バーチャルリアリティーに圧倒された
それでは詳しく見ていきましょう。
■この記事を書いたひと
Quest2が初のVRな40代。
VR初心者目線でQuest2のレビューをしていきます。
これからQuest2やVRを始めてみたいという方の参考にどうぞ!
Quest2の感想
ゴーグル着脱時のメガネがストレス
メガネをかけている方にとって、VRゴーグルの着脱や見え方はすごく気になるところですよね。
これはもうストレスで、裸眼でプレイできる方がうらやましい。
見え方に関してはそこまでストレスは感じません。たまにピントが微妙に合わなくてメガネのズレを直すこともありますが、これは現実世界でも同じです。
問題は着脱時です。
メガネをかけたままゴーグルを装着するのは非常に難しく、無理をするとメガネが壊れそうです。
そのため先にメガネをゴーグルにセットしてからゴーグルを装着しますが、すると今度はメガネがゴーグル内でズレた状態になっていて、これがまた不快。
そしてゴーグルを外すとき。必ずメガネがゴーグルに持っていかれます。
メガネをかけていても着脱がスマートになってくれると嬉しいのですが、現在のゴーグルの仕様上、仕方ないですね。
熟練のVRプレイヤーにはメガネのレンズだけをゴーグル内に取り付けている方もいますが、いまではその気持ちがとてもよくわかります。
ゴーグルはそんなに重くないけれど…
Quest2は「ゴーグルの重みで首が疲れる」というレビューをよく見かけます。
どのくらい重いのかと思っていましたが、最初に付けたときは「想像していたより軽い」という印象でした。
ですが一時間も装着していると首に疲労が溜まってきます。
我慢できないほどではないですが、疲れてくると集中を保ちにくくはなりますね。人によっては確かに辛そうです。
少しVR酔いをした
私は三半規管は人並みで乗り物酔いなどはめったにしないのですが、VRには少し酔いました。
頭の動きに合わせてパノラマ3Dの視界が動くので、最初はブラウザの閲覧だけでも気持ち悪さを感じましたし、VRChatのような移動できるアプリに関しては長時間のプレイはきついというくらい酔いました。
映像が激しく動く種類のアプリではないのにこのザマですので、この辺りは慣れるしかなさそうです。
ジェットコースターのVRなど動きの激しいものは、いろんな意味で怖くてまだ手を出せていません。
スマホやタブレットを見れない
ゲームをするのであれば気にならないかと思いますが、仕事や息抜きでVRを使うときはスマホやタブレットを見たいときがあります。
ですがゴーグルを外さないと見れないのははっきりと不便です。
任意のスマホやタブレットなどのデバイスをVRからでも閲覧・操作できるようになると嬉しいですね。
まあ、近い将来に実装されるでしょう。
飲み物を飲むのにも気を使います。
ゴーグルを外界モードに切り替えしたり、ゴーグルの下の隙間からコップの位置を確認して飲み物をこぼさないように気を使いますし、いざ飲もうとするとコップのふちがゴーグルにぶつかってうまく飲めません。
画質はまあまあ
さて、せっかくVRを始めるので没頭できるかどうかは画質に左右されるところも大きいでしょう。
Quest2の解像度は1832×1920(FHDレベル)となっており、ひとことでいうと「まあまあな画質」です。
「高解像度のPCVRや4K(3,840×2,160)以上の解像度に慣れている方には描写の粗が気になるかも」というレベルで、個人的には許容範囲です。
それでも集中するとテキストのにじみが少し気になりますね。
にじみの度合いは「FHDのモニターを間近で見たくらい」です。
Quest2の解像度がFHDなので当然ですが、実際の見え方の参考になるかと思います。
それでもブラウザの閲覧や息抜きでゲームをするくらいならそんなに気になりません。
ちなみにゲームなどの画質に関しては「SideQuest」というアプリを利用することによって解像度を上げることができます。
画質以外にもリフレッシュレートやfpsの設定なども変更できるので、より高画質でゲームを楽しみたい方は試してみてもいいかと思います。
思っていたほど目が疲れない…どころか
「ゴーグルは目のすぐそばにディスプレイがあるようなものですし、映像が3Dで見えるので目に過度な負担がかかるのでは」と思っていましたが、意外と目は疲れません。
疲れ具合でいうと現実世界でモニターを見て作業するのと変わりはない…、どころかVRのほうが目が疲れないような気がします。
私は目やVRの専門家ではないのでこれは個人的な感覚になるのですが、たとえばゲームをするときに、モニターを一点集中で見続ける現実世界に比べて、VRは広大な世界を眼球を上下左右に動かして見ますし、焦点も遠くや近くにせわしなく、それこそ外出時のように(ときには現実以上に)切り替えるので、目が疲れにくいのではないかと想像しています。
目の疲れの原因の大半は「同じ場所を見続けるから」だと実感します。
音質が良い
音質に関しては期待をしていませんでした。
必要であれば高音質のイヤホンでも購入しようと思っていたくらいですが、いい意味で裏切られました。
音質はかなり良いです。
Quest2を初めて使うときにセットアップをする必要がありますが、そのときスピーカーから出てくるサウンドに驚きました。すごい臨場感です。
低音や押し出し感はそこまで強くないので、大迫力で音ゲーなどを楽しみたい方には物足りないですし、より上位のゴーグルと比べれば見劣り(聴き劣り)するでしょうが、癖のない素直でクリアな音質なのでじゅうぶんVRの世界に没頭できます。
音の分離などは「気持ちいい」と思うくらいです。
さいごに:バーチャルリアリティーに圧倒された
さて、ここまでわりと「冷めた」レビューで、どちらかと言えばマイナス・改善点が多いレビューとなりました。
それらのマイナスを差し引いてもQuest2の提供するバーチャルリアリティーに圧倒されました。この感想をお伝えしてさいごにしたいと思います。
現実にはありえない場所に移動して見る、上下左右に広がるパノラマは想像していた以上に圧巻です。
このVRの世界で仕事や趣味の活動をするのは楽しそうだと思いますし、現実では金銭的にも物理的・体力的にも行けないような海外の(ときには宇宙の)絶景を、まるで自分がそこにいるかのような「体験」をすることができます。
あと「大人のVR動画」は本当に凄かったので可能な方はご覧ください。
あれはもはや「疑似体験」です。多感な年齢であれを見てしまうと価値観が崩壊してしまいそうです。
「女優さんは実際はこんなに美人なのか」「スタイルいいし頭小さい」「髪質まで美人」など、驚きは尽きません。DMMでサンプルが見れるので、気になる方はどうぞ。
まだまだハード・ソフトともに課題は多くあるものの、VRの今後の可能性を感じずにはいられませんでした。
私はあまりゲームをやらないのですが、これまでとは全く違う体験ができるVRゲームにも非常に興味が湧いています!