腰痛対策

中古のアーロンチェアを1ヶ月使って感じたメリットと不満点

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腰痛対策としてアーロンチェアの中古を購入してから1ヶ月が経ったので、本記事では実際にアーロンチェアを使用して感じたことをお伝えしたいと思います。

■この記事を書いたひと

はやと

1日じゅう座っている在宅プログラマー

身長170cm、体重60kgの標準的な体格です

楽天なら中古のアーロンチェアの扱いが豊富です。

中古のアーロンチェア・クラシックを購入

私が購入したのアーロンチェアは現行の「リマスタード」ではなく、前モデルの「クラシック」の中古品です。

フル装備のアーロンチェアは新品で20万円程で、オフィスチェアとしてはかなり高価な部類です。
「それでも腰痛が気にならなくなるのであれば惜しくはない」とは思うものの、やはり少しでも安く手に入れたいですよね。

ネットショップを調べているうちに中古のアーロンチェアを見つけました。
モデルや状態にもよりますが、なんと4万円台のものもあって驚きです。

私はクラシックでも後期の、なるべく状態の良さそうなものを10万円ほどで購入しました。
リマスタードと比べると機能的に少し見劣りするので悩みましたが、それでも半額ならとこちらを購入した次第です。

状態が良く、9ヶ月保証も付いていたのでここで購入しました。

クラシックとリマスタードの違い

個人的には機能的に十分だと思ったので旧モデルのクラシックを買いました。
現行のリマスタードとの違いを簡易表にしたので、ご購入の参考にしていたたければ。

クラシックとリマスタードの違い

モデルクラシック(旧モデル)リマスタード(現行)
座面・ペリクル

個人的にはこれでも十分ここちよい
・8Zペリクル

クラシックよりも体圧分散に優れており、ゾーンによって張力を変えてある
腰・脊椎のサポート・ランバーサポートとポスチャーフィット

ポスチャーフィットの方がサポート力が高い
・ポスチャーフィットSL

クラシックよりも大型でさらにしっかりと脊椎をサポート
ひじ掛け(アームパッド) ・高さ調節可能
・水平に3段階
・長さ(前後)調節不可
・高さ調節可能
・水平に8段階
・長さ(前後)調節可能
・質感も向上
外観デカい・ゴツい・無骨座面下のケーブルやレバー類が少なくなり、台座も小さくなったことでさらに洗練された印象

ちなみに「アーロンチェア・ライト」という、機能が限定されている代わりに値段が安いものもあります。「フル装備」との違いも書いておきます。

アーロンチェア・ライトのフル装備との違い

  • 値段はフル装備の半額程度
  • ひじ掛けが固定式、またはひじ掛けなし(金額は1万数千円違います)
  • 前傾不可
  • リクライニングの硬さが固定

ひじ掛け(アームパッド)がないモデルはオフィスワーカーには不評かもしれませんが、楽器の演奏などで邪魔になるケースもありますね。
(余談ですが演奏者にも腰の悪い人が多いです)

それぞれにメリット・デメリットがあるので、ご自身に必要な機能のものを選んでいただければと思います。

中古のアーロンチェアを購入する際の注意点

中古のアーロンチェアを購入する際に知っておくべき注意点は以下です。

  • 12年保証が付かない
  • クラシックでも腰のサポートの種類がある

それぞれ解説します。

12年保証が付かない

アーロンチェアには12年保証が付いています。

すごいですね、12年って。
が、これは新品を購入した方への補償となるので注意が必要です(イスに保証が付いているわけではありません)。

新品で買えばあるはずの保証がないというのは悩みましたが、逆に考えると「それだけ壊れない自信がある」ということ。
仮に壊れても「もう一台10万円までのアーロンチェアを購入すればいいかな」と考えました。

気になる方は「独自の保証のある販売店を選ぶ」、「中古未使用品でメーカー保証の付いているものを選ぶ(あまり安くはないです)」という選択肢もあります。

クラシックモデルにも腰のサポートの種類がある

腰のサポートには「ポスチャーフィット」と「ランバーサポート」のものがあり、ポスチャーフィットのほうが新しく、サポート性能も高いです。
(性能が高いと言っても実際に比較したことがないので恐縮です)

安いアーロンチェアはたいていクラシックモデルでランバーサポートのものです。
つまり、特に古いタイプだから安いわけです。

ランバーサポートでも普通のオフィスチェアと比べるとサポート性能は高いとは思いますが、私はポスチャーフィットのものを選びました。

ちなみにハーマンミラーは過去、保証付きのアーロンチェアクラシックのランバーサポートを、ポスチャーフィットに無償交換しています。
こういうサポートが受けられるのも新品を購入するメリットですね。

アーロンチェアの不満点

  • デカい、重い
  • クラシックのひじ掛けに不満
  • 専用のヘッドレストがない

デカい、重い

アーロンチェアはかなりデカいので、家や部屋に入るかどうかを確認する必要があります。
我が家は一軒家で入口のサイズは標準的なものですが(幅82㎝)、梱包された状態だと結構ギリギリでした。

そして重いです。
キャスター(車輪)が付いているとは言え、玄関から部屋への移動はなかなか大変でした。
ちなみに本体が重いせいか、キャスターの動きはスムーズとは言えません。

部屋が二階にある場合は階段の広さも考慮しないといけないですし、女性ひとりだと持ち運ぶのは厳しい方も多そうな重量です。
部屋のサイズやデザインに合わない可能性もありますね。

サイズオーバーのためにアーロンチェアの購入を見送った方も、結構いるのではないでしょうか。

クラシックのひじ掛け (アームパッド) に不満

個人的に「最も」と言っていい、アーロンチェアの不満点がひじ掛け(アームパッド)です。

クラシックとリマスターの違いにひじ掛けの調節機能があります。

クラシック(旧) リマスタード(新)
水平方向の調節 3段階 8段階
高さ調節 可能 可能
前後調節 不可 可能
新旧アーロンチェアのひじ掛け(アームパッド)調節の違い

上の表のように、クラシックはひじ掛けの前後を調節できません。
上記の違いを理解してクラシックを購入したのですが、前後調節が無いとデスクにひじ掛けがぶつかって前に進めません。

そのため「もう少し手前にキーボードを置きたい」というときに、ひじ掛けがじゃまになります。キーボードの前にリストレストを置くと、キーボードが結構遠くなるんですよね。
環境によってはチルト(前傾)時にもつっかえることがあるかもしれません。

調節幅は5~6㎝ですが、使って感じた意外と大きな違いです。

ひじ掛けの左右の幅も少し広く感じます(こちらはリマスタードも同じです)。
そのため肘を置いたときに、内側に肘が落ちます。
もう少し左右が狭いとジャストフィットという感じなのですが、これは肩幅の広い欧米人のメーカーだからでしょうか。

私は身長170cm、体重60kgの標準的な体格なのでBサイズを購入しましたが、細身の方ならひとまわり小さいAサイズでも合うかもしれません。

アーロンチェアで子供を抱っこ

たまに子供を抱っこして座るのですが(抱っこじゃないと寝てくれないのです)、このときばかりはアーロンチェアの横幅の広さに助かっています。
抱っこしながらでも余裕で座れますね。

専用のヘッドレストがない

アーロンチェアに限らず、ハーマンミラーはイスのヘッドレストを作っていません。
何かこだわりがあるのでしょうか?

そのため、どうしてもヘッドレストが欲しければサードパーティ(別のメーカー)製のものを購入する必要があります。

ちなみに私が購入したものは、品質は悪くないのですが少し高さが足りません。
人並み外れて座高が高いわけではないのですが、結構ストレスです。
これに関してはハーマンミラーは悪くないのですが、「純正品があればちょうどいい高さだったのでは」といつも想像しています。

アーロンチェアのメリット

  • 腰の痛みが気にならなくなった
  • 姿勢が良くなった
  • デスクワークに向かうのが楽しみになる

腰の痛みが気にならなくなった

腰の痛みが気にならなくなりました。
アーロンチェアは腰痛対策のために購入したので、効果があってホッとしています。

とは言えさすがのアーロンチェアも、正しい座り方をしないと効果が半減します。
プログラムを書いていると、細かいテキストを読むために長時間前のめりになってしまいがちですが、そんなときは腰に負担を感じます。

また、長期間運動をしなかったりストレッチをさぼると腰に痛みを感じます。

あくまで体への負担を減らすイスであって、腰痛を治すイスではないですね。

姿勢が良くなった

アーロンチェアは健康的な立った姿勢と同じような状態にしてくれます。
この状態で座っていると体がその姿勢を覚えるので、立っているときでも正しい姿勢になり腰の負担が減りました。

アーロンチェアを購入してから気づきましたが、姿勢が猫背で背骨がS字になっておらず、か腰にかなりの負担をかけていたようです。

イスに座っているときはもちろん、アーロンチェアに座っていない普段の姿勢も良くなって相乗効果を感じますね。
姿勢の重要性を実感しました。

デスクワークに向かうのが楽しみになる

これだけメリットがあると、毎日アーロンチェアに座るのが楽しみになります。

デスクワークがいまいち気乗りしないときでも「アーロンチェアに座れる」と思うと、デスクに向かう足取りも軽くなるというもの。

座っているときの腰痛がなくなり、疲労を感じにくいから作業の能率も上がる。
QOLが爆上がりしています。